米NewTek社は現地時間7月26日にSIGGRAPH2010において、3DCGソフトウェアのLightWaveの新しいバージョン「LightWave 10」を発表した。
LightWave 10は最新のCOREテクノロジーに、パワーアップしたモデラーとレイアウトを統合させ、近年のバージョンアップとしては最強のものになるという。
主な新機能としては、最新のVPR(Viewport Preview Renderer)により、リアルタイムにシーンとオブジェクトのライトやノーダルシェーディングといった調整がインタラクティブに行えることや、CGハードウェアビューポートシェーディングではOpenGLで、アナグリフステレオ、アンビエント・オクリュージョン、トランスペランシー、レフラクション、ブルームやハイダイナミックレンジレンダリングの背景がリアルタイムでビューイングが可能となることが含まれている。また、新しいリアルタイム・バーチャルシネマトグラフィーやゲーム開発向けのツールも装備された。バーチャルカメラシステムInterSense VCamと3Dconnexion社製の3Dマウスに対応できるようになり、これらを使えば、スタジオに設置された3Dセットとリアルタイムでインタラクティブにやり取りを行うことが可能になるという。
その他にも、リアルスティックなライティング生成をサポートするガンマ、カラースペースやカスタマイズ化できるLUTなどで、パイプラインでコンポジットの柔軟性を最大に引きだせるようになる。
データの互換性の拡張としては、MDDやAutodesk Geometry Cacheに対応し、デフォメーションとトランスフォームをアプリケーション間で移動できることや、COLLADA、FBXとZBrushとの互換性もとれるようになる。
LightWave 10は、2010年の第4四半期に出荷予定。価格は、$1,495.00 (北米価格)、既存のバージョンからのアップグレードは$695(北米価格)。また、SIGGRAPHイベントにちなんでスペシャルアップグレード価格も提供されている。