フィルムおよびビデオの収録、ポストプロダクションやビデオアーカイブ用途向けに、圧縮ベースのワークフローを提供する米CineFormは、パナソニック株式会社との共同開発により、プロフェッショナル一体型二眼式3Dカメラレコーダー「AG-3DA1」で収録された左目用、右目用それぞれのHDビデオファイルを、ワンステップでCineForm 3Dファイルへバッチ変換することを可能にした。3Dファイル変換が可能なソフトウェア「First Light」はNeoシリーズ製品に含まれ、AG-3DA1のユーザは、撮影から編集までのプロセスにかかる時間を短縮させることが可能になるという。

AG-3DA1では、左目用、右目用それぞれのファイルをSDHC/SDメモリカードに記録。これらのAVCHDファイルをPCまたはMacにコピーした後、CineFormのFirst Lightでは、両ファイルを同時にCineFormファイルに変換し、新たにCineForm 3Dファイル(MUX)を生成。このプロセスにかかる時間は、現在利用可能なハードウェアにおいて実時間以下で、変換されたファイルはタイムコードを含む重要なメタデータを保有し、Adobe Premiere Pro、Apple Final Cut Pro、Avid Media Composer v5、Sony Vegasといったノンリニア編集ソフトウェアですぐに編集作業を行うことができる。

CineForm社創業者兼CEO David Taylorは次のように述べている。
「Panasonic AG-3DA1は、3Dカメラとプロダクションマーケットに対してひとつの分岐点を示すものであり、我々の製品がその一部になることを誇りに思っています。 我々は3D編集において、多くの誇るべき「第一歩」に参画してきており、プロフェッショナル 3D編集と撮影のワークフローを真に強化するソリューションの開発を懸命に行っています。Panasonicと我々のコラボレーションは、3Dワークフローのカメラレベルにおける我々の姿勢を表す代表例となるでしょう。」

パナソニックAVCネットワークス社 システム事業グループ システムAVビジネスユニット長 下水流 正雄氏は次のように述べている。
「我々は我々の画期的な3Dカメラの発売にエキサイトしています。また、3D ポストプロダクションのワークフローに対するCineForm社の貢献の中でもとりわけ、左目用、右目用のクリップを即座にバッチ変換するという彼らの革新的なアプローチに満足しています。この機能によって、我々は共にポストプロダクションと撮影のプロセスを単純化することができるため、我々の新しい3Dカメラ 3DA1を発売開始するのと同じくらい、新ソフトウェアのリリースを大変喜ばしく感じています。CineForm製品と3DA1を合わせた3Dテクノロジーは、プロフェッショナルおよびプロシューマ3Dプロダクションや編集環境の採用に劇的な影響を及ぼすであろうと、固く信じています。」

なお、「AG-3DA1」サポートが追加されたFirst Lightは現在、Windows版のみ提供中で、Mac版は近日公開予定となっている。