ベルギーに本拠地を置くIntoPIX社は、同社の4K JPEG2000デコーダ技術ライセンスをソニー社と提携し、ソニー製のデジタルシネマシステム「4K SXRD」にIPコアを実装したことを明らかにした。
IntoPIX社の4K JPEG2000デコーダはシングルFPGAチップセットで、DCI(Digital Cinema Initiative)準拠、500Mbit/sまでのビットレートに対応できる処理能力を持っている。4K JPEG2000デコーダ技術により、4K SXRDデジタルシネマシステムは高度なシステムセキュリティを確保し、信頼性が向上するという。
「”CineAlta 4K”デジタルシネマ上映用トータルシステムパッケージを市場に提供しているのはソニー社だけ。このintroPIXのIPコアを採用したことにより、当社製デジタルシネマシステムが選ばれる理由が更に増えた。」と、ソニー社のソニービジュアル・プレゼンテーション・ソリューションズ・ビジネス部門のシニア・テクニカルマネージャーToshihiko Kitazawa氏は、発表文で述べている。
IntoPIX社は2010年2月には、NECディスプレイソリューションズ社製のDLPシネマプロジェクターにintoPIX JPEG 2000技術が採用されたことも発表している。IntroPIX社とソニー社は、10月11日より米フロリダ州で開催されているシネマ関連展示会「ShowEast」に、システムを展示している。