米ピクサーアニメーションスタジオは、ビジュアルエフェクト・アニメーションレンダラー「RenderMan」と「RenderMan Studio」の最新バージョンをリリースした。
RenderMan Maya対応版(RenderMan for Maya)の最新バージョン4.0およびRenderMan Studioの最新バージョン3.0は、前世代バージョンよりもパフォーマンスが数段向上し、制作作業工程をエンハンスするものだという。RenderMan for Maya 4.0の最新バージョンは、コア最適化からレンダリング処理の性能を上げており、RenderMan Controlsのインターフェースの統一化、Maya Fluidsに対応、Mayaのレンダーレイヤーと相互作用の向上などが含まれる。
RenderMan Studio3.0は、RenderMan for Maya4.0と同じ仕様が含まれるほか、新しいシェーディングとライティングツールが搭載されている。またピクサーのシェーダーオーサリングツールセット「Slim9.0」が同梱され、最新のシェーダーライブラリやRenderMan for Mayaとシェーダーを共有できる。新しくRenderManの再レンダリングAPIで作られたライティングツールも実装され、最新のレンダリング管理ソリューション「Tractor 1.0」が同梱されている。
RenderMan for Maya 4.0は、Mac OS 10.5および10.6、Windows 7、Windows Vista 32bit/64bitと、Windows Vista 64bit HPCサーバに対応。RenderMan Studio 3.0は、RenderMan for Maya4.0と同じプラットフォームに対応するほか、Linux 32bit/64bitにも対応する。
また、ピクサーは新バージョンのリリースと同時にRenderMan Studio3.0専用のプロダクション向けテクニカルチュートリアル「RenderMan Courseware」もリリースした。