トムソン・カノープス株式会社は、放送局や編集プロダクション向けHDノンリニア編集ターンキーシステム「HDWSシリーズ」の第三世代となる新製品、「HDWS 3G」「HDWS 3G ELITE」を発表した。発売時期は2010年12月を予定しており、メーカー希望小売価格はHDWS 3Gが税別298万円、HDWS 3G ELITEが税別448万円。
HDWSシリーズはハイビジョン映像の編集システムとして放送局などで多数の導入実績があるノンリニア編集ターンキーシステム。第三世代にあたる「HDWS 3G」と「HDWS 3G ELITE」は、リアルタイム性能を従来モデルからさらに向上させた。
「HDWS 3G」は、6コア(12スレッド)のプロセッサとRAID0ドライブを搭載。3G/HD/SD-SDIの入出力やP2、SxS、SDHC、2.5インチSSD対応のメディアスロットも搭載し、テープレスメディアとのスムーズな連携や高いメンテナンス性を確保。上位モデルの「HDWS 3G ELITE」では12コア(24スレッド)のプロセッサに加えてRAID50ドライブや電源のリダンダント構成など、サーバー機器並みのスピードと冗長性を装備。新デザインのマルチI/Oプロセッサーも付属しており、HDWSシリーズのフラッグシップモデルに位置づけられている。
HDWS 3GシリーズはいずれもOSにWindows 7 Professional 64bit、ノンリニア編集ソフトに「EDIUS 6 Broadcast」を採用。XDCAM、P2、GF、XFなどのプロ用フォーマットの編集や、MXF形式でのベースバンドキャプチャ、プロキシ編集といった業務用途に特化した機能を利用できる。また、「EDIUS Workgroup Server」のクライアントとして、ネットワーク編集システムを構築することも可能だ。