米破産法適用を申請していた映画制作・配給大手の米メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)は12月21日、破産法の申請から脱却する見通しがついたことを明らかにした。

MGMは、2010年11月3日、米連邦破産裁判所に連邦破産法11条(チャプター11)に基づく会社更生手続きの適用を申請した。その際にも、1カ月以内に破産裁判所から経営再建計画の承認を得られると予想していると述べていた。

破産法申請下での再編には、事業再生ビジネスの草分けであるゾルフォ・クーパーの創業者で企業再建専門家のスティーブン・クーパー氏が主導している。 MGMは、米映画制作会社スパイグラス・エンターテインメントの共同創業者ゲーリー・バーバー氏を共同最高経営責任者として迎えた。JPモーガンが約5億ドルの資金を調達し、現在制作中の「ホビットの冒険」やテレビ番組の作成を継続していく。

再建計画には、内部の雇用数削減も含まれており、先週末(12月17日)には、マーケティング、ディストリビューションとポストプロダクション部門から約50人のスタッフをレイオフしている。