米Motorolaの子会社のMotorola Mobility社は米国時間12月22日、クラウドベースのデジタルメディア共有およびストリーミング技術を開発している米Zecter社を買収したと発表した。買収金額や条件については非公開としている。
Zecter社は、ユーザーがパソコンやスマートフォン、タブレット端末からWebポータルサイトの音楽、動画、写真にアクセスし、手軽に再生できる技術を開発しており、提供している製品には、クラウド系ストレージサービス「ZumoDrive」と、デバイス間のメディアストリーミングを行うためのソフトウエア「ZumoCast」がある。
両製品ともバーチャルファイルシステム技術により、ローカルストレージにコンテンツがなくても即座に用意することができるという。
Motorola Mobility社は、Zecter社のワイヤレスシンクとデスクトップ構築、ビデオトランスコーディングとファイル検索といった技術を、自社のモバイル端末とコミュニケーションサービス「MOTOBLUR」に統合し、リアルタイムでコンテンツにアクセスできるモバビリティ度を改善していく。
Zecter社によると、事業統合に伴うサービス強化のためZumoCastの提供を一時中断するが、ZumoDriveは引き続き運用を継続し、iOSのほか、Android、WebOSといったモバイルプラットフォーム対応の強化に取り組んでいくという。