ソニーは2月16日、有機ELパネルを搭載した業務用マスターモニター新シリーズ「TRIMASTER EL(トライマスター イーエル)」のラインナップ2モデルを発表した。25型モデルの「BVM-E250」が5月1日発売予定で希望小売価格は税込み2,415,000円、17型モデルの「BVM-E170」が7月1日発売予定で希望小売価格は税込み1,312,500円。

2機種ともに1920×1080ドットのフルHD有機ELパネルを搭載。有機ELパネルならではの忠実な黒の表現や、100万:1の高コントラスト、動画ブレや残像が少ない優れた応答性、放送規格色域を包含する広色域実現などを特長としている。

パネルに搭載した新開発の専用プロセッサーにより、ユニフォミティー(画面全体の色表現の均質化)や経年変化の補正制御により長期信頼性を高めているほか、放送規格ITU-R BT.709、EBU、SMPTE-Cの色域に加えてCRTのガンマもより正確に再現できるという。

25型の「BVM-E250」は従来モデル「BVM-L231」よりも有効画面が2インチ増えているが、重量は13kgと従来比で約40%減に軽量化され、奥行きも従来品の約1/2とスリム化を達成。17型モデル「BVM-E170」はEIA19インチラックマウント対応(高さ6U)でDC24V駆動にも対応しており、中継車や送出確認時などのラックマウント用途や映画・ドラマ制作等のフィールド現場にて活用できる。

映像入力は標準でBNC(3G/HD/SD-SDI)を2系統、HDMIを1系統、DisplayPort(ファームウェアV1.1より対応予定)を1系統装備。4つの入力オプションスロットに別売りのオプションボード(発売済)を装備することで、3G/HD/SD-SDI、RGB、YPbPr、Y/C、コンポジット信号入力に加え、デュアルリンクHD-SDI信号入力など多様な入力に対応可能だ。

なお、本製品は4月11日より米ラスベガスで開催される国際放送機器展「NAB (National Association of Broadcasters) Show 2011」にて出展される予定。