木原信敏氏(元ソニー専務取締役/元ソニー木原研究所社長)が、2月13日午前5時20分に急性心不全のため死去。享年84歳。告別式は近親者のみで執り行い、後日お別れの会を催す予定。

同氏は、1947年に早稲田大学専門部工科機械科を卒業後、新卒採用第一期生として東京通信工業(現ソニー)に入社。1950年には蓚酸(しゅうさん)第二鉄を利用した磁気テープ製造方法を開発、日本初のテープレコーダーを完成させた。

1955年には世界初のマガジン式超小型録音機や日本初のトランジスタラジオを開発。その後は主任研究員としてビデオテープレコーダーの開発に専念。日本初の真空管式VTR、世界初のトランジスタ式VTRの開発に続いて、1964年に世界初の家庭用VTRを開発。1969年には、操作性をより向上させたカセットタイプのローディング方式による世界初のマガジン式家庭用VTRを開発し、Uマチック方式の基を築いた。

常務取締役第2開発部長時代の1975年には、本格的な家庭用VTR”ベータマックス”を開発し、1980年には超小型・軽量のカメラ一体型VTR”ビデオムービー”を開発。方式統一の提案をして8ミリビデオの原型を完成させた。1988年には、自由な環境で各種画像処理における最先端技術の研究・開発・商品化を行う「ソニー木原研究所」(現在は活動終了)をソニーとの共同出資により設立し、代表取締役社長に就任。1990年には、日本の電子産業に大きく貢献したとして紫綬褒章を受章した。