米国で大ヒットとなったゴア・ヴァービンスキー監督「Rango:ランゴ」(日本公開は今秋9月23日予定)。西部劇風のシーンと超リアルな質感のCGが独特の世界観をもたらす当作品を手掛けたIndustrial Light & Magic (ILM)より、アニメーションディレクターのハル・ヒッケル氏と特殊効果監督のジョン・ノール氏、そしてRangoに登場するキャラクターや砂漠をデザインしたプロダクションデザイナーのクラッシュ・マックリーリー氏が、「Rango: The Next Step in CG Animation」と題した基調講演で登壇する。
講演では、実写のテクニックをアニメーションパイプラインに適用することで、どのように超現実的な西部劇的なセットとフルCGのキャラクターに息を吹き込んだか、その制作現場の声が聞ける。モデレーターは、米業界誌Varietyのアソシエート・エディターのデビッド・コーエン氏。講演は現地時間4月12日の11時30分より、コンテンツシアターにて。
RangoはILMとして初のフルアニメーション作品となる。ヒッケル氏は1996年にILMに所属、「ロストワールド(ジュラシック・パーク)」を経て、「スターウォーズ:エピソードI」ではリードアニメーターとして活躍した。その後、アニメーション監督として「A.I.」、「スターウォーズ:エピソードII」などを手掛けた。2007年のパイレーツ・オブ・カリビアンでは、アカデミー賞とBAFTAのビジュアルエフェクツ部門で最高業績賞を受賞している。
ノール氏は1986年に技術アシスタントとしてILMに所属し、「キャプテンEO」、「アビス」を経て、ビジュアルエフェクツ監督として、「スターウォーズ」シリーズ、「スタートレック」、「ミッション・インポッシブル」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズや「アバター」など、20作品を超えるハリウッド映画を手掛けた。また、Photoshopの開発者としても知られている。