アドビ システムズ 株式会社は、Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium および各構成製品の提供を2011年5月20日から開始する。

Adobe Creative Suite 5.5 Production Premiumのアドビストアにおける提供価格は、Windows/Mac共通で通常版が税込261,450円、CS5からのアップグレード版「S」が税込58,800円、CS4からのアップグレード版「A」が税込98,700円、CS2/3からのアップグレード版「B」が税込134,400円、対象となる単体製品からのアップグレード版「C」が税込176,400円。学生・教職員個人版は税込83,370円。

今回のCS5.5の発売にあわせて、新たに月額定額制の価格プランの提供が開始される。常に最新版を活用したいと考えるユーザーや、プロジェクト単位のニーズを持つユーザー、一定期間試用したいと考えるユーザーにとっては重宝しそうだ。Adobe Creative Suite 5.5 Production Premiumの場合、年間契約で月額税込12,000円、月々プランで月額税込19,000円。

Adobe Creative Suite 5.5 Production Premiumに同梱されるAdobe Premiere Pro CS 5.5では、精度とコントロールを向上させる新たなトリミングツールと編集ツールの導入や、全体的なパフォーマンスやREDをはじめとするテープレスカメラのサポートが強化されている。「REDソース設定」ダイアログや、Adobe Labsから提供される拡張機能を通じてRED Epicカメラからの最大5kのメディアをネイティブサポートする。

After Effects CS5.5では、「ワープスタビライザー」、「カメラレンズブラー」、「ライトフォールオフ」などの新機能を採用。「ワープスタビライザー」は、フッテージのブレを学習することでカメラの手ぶれを排除し、スタビライザー上にカメラを取り付けたかのようなスムーズな映像を再現できる。「カメラレンズブラー」効果は、物理レンズの特性を模倣することでよりリアルな被写界深度を再現。「ライトフォールオフ」効果では、照明の自然なフォールオフのシミュレーションを行い、3Dシーンでの光の挙動を模倣することができるほか、これを使用して他の光の減衰効果を作成することもできるという。

また、Creative Suite 5.5に新しく加わったAdobe Audition CS 5.5は、オーディオの録音、編集、ミックス、マスター、調整を行うためのツールセットで、レコーディング、ミキシング、音声修復など、様々なオーディオ制作作業を効率化できる。Adobe Audition CS 5.5ではオーディオエンジンが完全に書き直され、Mac OSとWindowsの両方に対応した。Adobe Auditionに搭載されているOMFフォーマットの読み込みおよび書き出し機能を使用すると、Adobe AuditionとAvid Pro Tools間でセッションをやり取りできるほか、XML互換機能を介して他のNLEとファイルを共有することも可能としている。

なお同社では11日から米ラスベガスで開催されるNAB2011にCreative Suite 5.5シリーズを出展する(ブース番号:SL3320)。新機能詳細については以下の同社公式Webサイトを確認されたし。
http://www.adobe.com/jp/products/creativesuite/production.html