RIEDEL社は、米ラスベガスにて開催された放送機器展NAB2011にて、光ネットワーク・システムMediorNetの新しいシリーズとなる「MediorNet Compact」を発表した。価格・発売時期は未定。

MediorNet Compactは、従来発売されている光ネットワークシステム・MediorNetに比べ、映像・音声・通信データの統合・分配・信号処理に特化したシンプルな構成にすることで、コストを抑えて導入しやすいシステムになったという。光ケーブル接続による柔軟なリアルタイム・メディア・ネットワークを構築できる。システムは50Gbpsのネットワーク帯域幅をもち、12系統のHD-SDI、MADI、ギガビットイーサ、数百チャンネルのオーディオ、インカムポートを双方向伝送できる。中継車や局内間伝送、イベント設備などにおけるインフラを合理化できるものとしている。

また、放送クオリティの信号処理機能を備えており、フレームシンクロナイザー、エンベデッター/ディエンベデッター、テストパターンジェネレーター、オンスクリーンディスプレイ、タイムコードインサーション等の機能を実装。MediorNet CompactはI/O構成が異なる3種類のフレーム(BASIC/PLUS/PRO)から、システムの規模に応じて選択できる。MediorNet Compact PROのI/O構成(フレームの種類により異なる)は以下のとおり。

  • 3G/HD/SD-SDI×最大12系統(BNC)
  • AES I/Oポート×4(RJ45:オーディオ・インカム用)
  • MADI×2(オプチカル)
  • アナログI/O×4ch(XLR:マイク入力可能)
  • Rocknet・デジタルオーディオネットワーク用ポート(イーサコン)
  • ディスプレイ出力ポート×2(HDMI)
  • ギガビットEthernetポート×3
  • GPI (D-Sub25P:10×GPI IN/OUT、個別に切り替え可能)
  • SYNC IN×1、SYNC OUT×3(BNC)