パナソニックは、SBIインベストメントと共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「くらしビジョナリーファンド」を通じ、AI技術を用いた「AIモデル」の生成・運用プラットフォームを展開するAI model株式会社(以下、AI model社)への出資を実施した。
近年、生成AIを活用したコンテンツ制作やマーケティング支援の市場は国内外で急速に拡大している。一方で、単なる業務効率化にとどまらず、ブランドの世界観やコンプライアンスを担保しながら生成AIを活用する体制構築が、企業のマーケティングおよびブランディング領域における重要なテーマとなっている。
AI model社は、独自の生成AI技術を基盤に、企業専用のAIモデルやAIタレントを生成・運用し、テレビCMや広告、ブランディングにおけるクリエイティブ制作を効率化するサービスを提供している。同社のサービスは、実際の撮影を行うことなく、ターゲットとする地域や顧客層に応じて、肌質、体型、髪型、表情、年齢、人種など多様なAIモデルの生成が可能だ。これにより、複数のAIモデルを活用しながら、グローバルで一貫性のあるブランド運用を実現している。
パナソニックは今回の出資により、次世代の広告手法やマーケティング動向に関する知見の獲得を通じ、広告制作業務のさらなる効率化や、ターゲット属性ごとに最適化されたプロモーションの可能性を探索する。AIモデルの活用は、これまで分断されがちであったテレビCM、インフォマーシャル(※)、バナー広告、店頭POPといった各チャネルにおいて、統一感のある表現を可能にする。同社は、従来のPR戦略を変革する可能性を捉え、複数チャネルにおける一貫したプロモーションと、シームレスなカスタマーエクスペリエンスの実現に向けた検討を進める方針だ。
パナソニックは今後も、「フード」「ヘルスケア」「ライフスタイル」といった強みを持つ事業領域において、国内外の有望なスタートアップへの投資を継続する。強固な関係に基づくオープンイノベーションを強化し、新たな価値創造に取り組んでいく。
■関係者コメント
パナソニック株式会社 CVC推進室 室長 郷原邦男氏
「あらゆる業界でAIが活用され始めており、当社にとっても、優れたAIの開発や活用が、お客様への新たな価値提供、および今後の当社事業の成長機会の拡大に大きく寄与すると考えています。これまでモデルの統一が難しかったグローバルでのプロモーションや、製品のユースシーンを切り取った動画マーケティング。長期的な目線ではカスタマーサポートまで、AIモデルはあらゆる顧客接点に取り入れられていく可能性を秘めています。AI model社が持つ独自の生成AI技術と、パナソニックが長年培ってきた『くらし』への深い洞察を掛け合わせることで、一人ひとりが考える豊かな生活を、それぞれのお客様に合わせてコミュニケーションできる未来を期待しています。」
AI model株式会社 代表取締役 CEO 谷口大季氏
「AI modelは、企業専用のAIモデル/AIタレントを生成・運用し、ブランドの世界観やコンプライアンスを担保したまま、テレビCM、インフォマーシャル、バナー、店頭POPなどあらゆるチャネルのクリエイティブを、撮影を行うことなく高速かつ柔軟に最適化できるプラットフォームです。地域や顧客層に応じた表現を大量に作り分けながら、グローバルで一貫性のあるブランド運用を実現します。制作工数やリードタイムの大幅な削減と、チャネル横断での販促効果最大化を同時に推進し、各事業のマーケティング変革と持続的な成長に貢献してまいります。生成AIを単なる効率化手段にとどめず、企業競争力を高める“基幹インフラ”として実装することで、くらしに関わる多様な事業領域に新たな価値を創出し、業界全体の進化を共に牽引していきたいと考えています。」
