ソニー株式会社とシャープ株式会社は27日、2009年7月に締結した大型液晶パネル及び液晶モジュールの製造・販売事業に関する合弁契約を修正する覚書を締結したと共同で発表した。

合弁契約では、両社の合弁会社であるシャープディスプレイプロダクト株式会社(SDP)に対し、合弁契約の条件に従い、2011年4月末までにソニーが最大で34%まで段階的に出資することが合意されていたが、両社は、今回の覚書により、出資を留保すべくこの合意を修正。ソニーによるSDPへの今後の出資については2012年3月末まで引き続き協議を重ねていくとしている。

SDPは、シャープが大阪府堺市に建設した液晶パネル工場を承継し、ソニーから100億円(出資比率:7.04%)の出資を受けているシャープとソニーの合弁会社。27日時点でソニーからSDPへの追加の出資は行われていない。本件による2012年3月期以降の連結業績への影響はシャープでは軽微とし、ソニーでは現在精査中としている。