音楽家・坂本龍一氏とメディアクリエイター・平野友康氏が発起人となった、被災地の復旧・復興を支援するためのプロジェクト「kizunaworld.org」が4月27日から開始された。

2011年3月11日に発生した大地震被災以来、「長期的な支援を継続していけることが重要なのではないかと考え、復興を願うみんなの想いが繋がってゆける形とは何かを模索していた」と声明文では本プロジェクトの経緯が述べられている。「プロダクションでもなく、レーベルでもなく、個人として被災された方々のために『できること』をできるかぎり行っていきたい。」そして「一過性ではなく長期間継続できる活動にしてゆくこと」、「目的と関心を持って支援を届けてゆくこと」を目指して立ちあげたという。

「kizunaworld.org」では、本プロジェクトの趣旨に賛同するアーティストから提供された作品を、寄付と引き換えに贈呈していく。その第1弾として、坂本氏と現代美術家ヴァレリオ・ベ ルッティ氏が、アニメーション作品『KIZUNA』を提供している。寄付することで、『KIZUNA』をダウンロードすることができる。集まった寄付金は、5つの組織 (国境なき医師団 、Save the Children、被災地NGO恊働センター、ボランタリー建築家機構 坂茂/東日本大地震津波支援プロジェクト、環境エネルギー政策研究所 つながり・ぬくもりプロジェクト)に均等に寄付していくという。

寄付金額は、1口1,000円から20口2万円といった選択制で、PayPalでの受け付けとなる。寄付の受付期間は2011年12月31日まで。またプロジェクト支援するネットワークとして、メールニュースとTwitterで寄付先の活動状況など被災地の復興への道筋を報告するほか、Ustreamで被災地の今を支援者とともに共有していくことも企画しているという。