Blackmagic Design社によると、同社のルーティングスイッチャー Micro Videohubが、Ocean Video社の3DHDビデオアシストカートと統合され、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」の撮影で使用されたという。
Micro Videohubは、1Uサイズの筐体に16入力16出力のSDIポートを装備した奥行き1インチ以下のルーティングスイッチャー。SD、HD、3Gb/s HD-SDIフォーマットの自動検出、リクロッキング、内蔵イーサネット、USBとシリアルコントロールインターフェースを搭載している。日本での希望小売価格は税込174,800円。
Ocean Video社のビデオアシスト・システムは「マトリックス リローデッド」や「天使と悪魔」といった映画で採用されており、今回「パイレーツ・オブ・カリビアン」の第4作目の製作現場でモバイル3D環境を提供するのに使われている。Macベースのアシストカートは Blackmagic DesignのMicro Videohubを中心として構築され、3Dワークに必要な複数のカメラフィードを簡単に確認できるという。
Ocean Video社の社長、Jeb Johenning氏は「『生命の泉』は全編3Dで撮影されているため、ルーターに関わる作業量も2D作品の場合に比べて倍になった。2式のREDカメラからの4ストリームのビデオ信号の切り替えや、任意の場所に信号を瞬時にルーティングできるものを探していたところ、Micro Videohubに辿り着いた。我々のカートに組み込んだMicro Videohubは、操作ミスのない確実なルーティングとスイッチング環境を提供し、混沌とした映画の撮影現場では得ることの難しいレベルのハードウェアのコントロールを実現する」とのコメントを寄せている。