デジタルハリウッド大学大学院荻野研究室および株式会社Visual Link Laboratory(以下VLL)は、共同で遅延が少ない送り返しシステム等から構成する「ProCast」(プロキャスト)システムを開発した。本システムの実証実験には動画関連サービスの株式会社ユー・ブイ・エヌ(以下UVN)が参画している。

ProCastは、最大1,280×720画素、最大60fpsのHD映像をサポートしており、300kbpsから1MbpsのビットレートでHD映像での双方向通信をサポート。ビジュアルコミュニケーションツールとして、業務の伝達やスタッフとのコミュニケーションのほか、ロケーションハンティングなど、LAN環境さえあれば国内・海外問わず利用出来るという。緊急時にはこの回線を利用したニュース配信などを行うこともでき、すでにテレビ朝日 ゴルフ、サッカー海外中継BSTBS サンデースコープ他民放で多数の使用実績があるという。本システムはVidyo社の特許技術を採用している。

荻野研究室とVLL、UVNはインターネットによる放送を補完する次世代システム構築のために実証実験を産学協同で重ねており、今回その成果を得ることができたとして、デモンストレーションを兼ねて7月11日20時より実証実験を公開する。場所はデジタルハリウッド大学 秋葉原キャンパス(秋葉原ダイビル7F)Roomにて。