財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)は、8月25日から4日間、立体視3DCGアニメーション制作の教育を行うために必要な、基礎知識、制作技術、カリキュラムや教材制作の手法を習得できるワークショップをデジタルハリウッド東京本校にて開催する。日程は、2011年8月25日から4日間、10時から17時30分まで。参加費は無料で定員数は20名まで。申込みは以下のCG-ARTS協会のイベントページから。
http://www.cgarts.or.jp/seminor/information/110701/index.html
4日間のワークショップでは、デジタルブック形態の教科書、映像教材、3DCGソフト用データ教材などが用いられる。参加者の所属する機関に応じた「カリキュラム」と「シラバス」を作成し、「教材」や「知識テスト」、「実技課題」の活用方法や作成方法について制作実習が行われる。
講師および教材制作者には、金子満氏(東京工科大学 客員教授)、宮島英豪氏(S3Dスーパーバイザー)、川島基展氏(東京工科大学 兼任講師)、三田邦彦氏((株)キュー・テック マネージャ/S3D監督)、大口孝之氏(立体映像/CG/VFX ジャーナリスト)、石井源久氏((株)バンダイナムコゲームス 技術部 技術部開発サポート課 シニアプログラマ)・マルク サルヴァティ氏((株)オー・エル・エム・デジタル研究開発部門ソフトウェアエンジニア)、羽倉弘之氏(デジタルハリウッド大学大学院 特任教授)が揃う。
CG-ARTS協会は昨年、経済産業省から受託した「コンテンツ産業人材発掘・育成事業(アニメ基礎力向上事業)」の際に実施した「S3DCGアニメ人材育成カリキュラムの策定」で、「S3DCGアニメの教材」を開発している。教材は、電子ブック形態の教科書2点とワークブック2点、S3DCGアニメ映像教材(マッドハウスの獣兵隊のデザインと絵コンテを使用)、映像教材用に作ったモデルや環境、Maya用設定データの教材、シラバスやカリキュラムといった内容となっている。CG-ARTS協会は、今年度の「メディア芸術人材育成支援事業」の助成を受け、この教材を教育機関で使えるように改良し、今回のワークショップを開催することになった。
なお、ワークショップで作成された「カリキュラム」「シラバス」「教材」「知識テスト」「実技課題」などの成果については、10月下旬に開催予定の成果発表会で紹介されるという。