Blackmagic Design社は、9月のIBCにて新シリーズのHeavy Duty Mini Converterを発表した。SDI to Analog、Analog to SDI、SDI to HDMI、HDMI to SDIの4機種がラインナップされており、発売時期および価格は未定。

屋内での使用に適したメタルボディを使用している従来のミニコンバーターシリーズとは異なり、Heavy Duty Mini Converterは、軍用品の技術を使用して超高強度を実現した新しいデザインを採用し、ライブプロダクション環境にも最適としている。同社では、各コンバーターはアルミの塊を機械加工して作られており、車やトラックに轢かれるようなアクシデントにも耐えうる構造になっていると説明しており、実演した動画が同社Webサイトで視聴できる。
http://www.blackmagic-design.com/jp/products/miniconverters/

コネクターのダメージを防ぐため、筐体はコネクター部分を覆う構造を採用。ラベルはレーザーエッチング加工されており、煩雑に扱われやすいロケ現場でラベルが消えてしまう心配がなく、またコンフィグレーション・スイッチ部分の防塵対策として、ゴム製のカバーも施されているという。

本体には3Gb/s SDI、リダンダントSDI入力、バランスアナログとAES/EBU切替可能なオーディオ標準1/4インチジャックのオーディオコネクター、国際対応電源といった機能を搭載。リダンダントSDI入力は、人ごみでケーブルがダメージを受ける可能性のあるライブイベントなどで使用できるよう設計されているため、ビデオ入力がロストしてもSDI入力が瞬時に切り替わる。ループスルーSDIを使い、SDI入力を他の機器にループさせることも可能だ。3Gb/S SDIテクノロジーが搭載されており、将来新しいビデオフォーマットが登場しても内蔵のUSB接続経由でMini Converterをアップグレードできるという。また、内蔵ミニスイッチでオーディオタイプ、オーディオデエンベデットチャンネル、アナログビデオの設定変更が可能だ。

Blackmagic DesignCEO、グラント・ペティ氏は次のようなコメントを寄せている。

「Heavy Duty Mini Converter を開発した際、私たちはライブプロダクションで使用することを想定してデザインしました。私たちの最終的な目標は、車やトラックに轢かれても動作を続けるコンバーターを開発することでした。私たちは、強度を実現するために軍用の機器がどのように設計されているのか観察して、エレガントなスタイルでそれを実現しました。つまり、同コンバーターは見た目も美しいままです。」

「コンバーターの強度を試すために、私たちは54トンの重量のMk8戦車で製品を何度も轢くというテストを行いました。ライブ映像を流しながら何度もテストを行いましたが、ノイズが出ることもなく、コンバーターは問題なく動作し続けたのです!いかにこのコンバーターが頑丈か、おわかりいただけるでしょう。」