米Facebookは、F8で発表した新しいタイムラインの開発をめぐり、米Gowalla社から技術エキスパート達を迎え入れる。Facebookは、Gowalla社製品や顧客データを含め資産全部をGowalla社から買収したということではないと説明する。両社の公式ブログによると、創立者を始め技術者有志達がFacebook社のデザイン・エンジニアチームへ1月からジョインし、残りチームは解散となる。よってGowalla社は事実上、消滅する。
Gowalla社はテキサス州オースチンに2年前に設立。当初はロケーション共有サービスとして始めたが、競合するサービスの有利性を認め、方向を旅行ガイド志向へと変えている。現在Facebook上でGowalla appを利用するアクティブユーザー数は1万人/日。対して競合のFoursquareは56万人/日だという。Gowalla社の創立者ジョシュ・ウィリアムズ氏が公式ブログで語ったところによると、F8に参加したウィリアムズ氏と共同創立者のスコット・レイモンド氏がFacebookのこれからの開発展開に感動していた、その数週間後にFacebookからオファーの電話があったという。
Gowallaは残された時間で、ユーザーが個人パスポートデータ、スタンプやピンを置いた追跡データといったレガシーアイテムデータ、およびアップロードした写真データなどエキスポートできるようにするという。
Facebookは同社のプロジェクトを進めるにあたり、必要とする人材を有望な新興企業を買収することで得ている感がある。Beluga、Hot Potato、Drop.io、Snaptu、Digital Staircaseなど、2011年では昨年の倍の数にあたる約20社の企業を買収した。ロスアンジェルス・タイムズによると、同社は先週、ニューヨークにオフィスを設立し、数1千人規模のエンジニアを募集するという。
(山下香欧)