パナソニック社はソーシャルネットワークの草分け的存在であるMyspaceと提携し、ソーシャルTVサービスを実装したビエラTVモデルをリリースしていく。現地時間1月10日、米国ラスベガスで開催されている「CES 2012」での記者発表会で明らかにした。
Myspaceは2012年上半期に「MySpaceTV」というテレビ向けのサービスをパナソニックのスマートTVとなる「ビエラ」シリーズで開始するという。このMySpaceTVは、パナソニックが運営するテレビ向けのインターネット・サービス「VIERA Connect」プラットフォーム上で展開される。
パナソニック社の記者発表会の場では、MySpaceから、最高経営責任者のティム・ヴァンダーフック氏と、共同経営者でアーティストであるジャスティン・ティンバーレイク氏も登壇した。
Myspaceは、昨年6月にSpecificMediaに買収されている。以来、両者が先導するMySpaceは音楽関連のアーティストとファンをつなぐコミュニティを強化しており、10万以上のミュージックビデオと4200万もの音楽タイトルをライブラリに保有している。MySpaceTVでも同様の枠組みを映像コンテンツへと広げ、ニュース、スポーツといったリアリティチャンネルも提供、さらに視聴者同士でチャットや情報共有ができる、いわゆる”ソーシャルTV”を展開していくという。
会場ステージでは、ティンバーレイク氏が「我々は、テレビとエンターテイメントの次のステップアップとして、ソーシャルネットワーキングの世界へ融合する準備ができた。テレビを見ながら、友達たちとインタラクティブにチャットができる時代なのに、なぜ番組が終わった後に、友達たちにメールでその番組について話をするのだろう?マイブームのテレビドラマを見ながら、または熱戦するスポーツ試合の生中継を見ながら、友達たちにSNL文字付きのジョークを飛ばしあったりする、そんな新しいテレビの楽しみ方を実現させる。これは我々の史上最大の発明、テレビの『進化』だ。」とコメントを寄せた。
パナソニックでは、MySpace TVのほかにもスマートTVのエクスペリエンス展開として、「Skype」のサービスやタブレット端末と連携するサービスを提供する予定だ。
(山下香欧)