コナミデジタルエンタテインメント(KDE)は平成24年3月1日付けで子会社のハドソンを吸収合併する。ハドソンが1月17日、関東財務局長に提出した臨時報告書で明らかになった。ハドソンは、39年の歴史に幕を閉じることとなったが、コナミは合併後も「ハドソン」のブランドを存続させるという。

ハドソンは1973年に創業したゲームソフト開発メーカー。80年代のファミコン黎明期には家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」向けに「桃太郎電鉄」、「ボンバーマン」や「スターソルジャー」など多くのヒット作品を生み出した。しかし近年は、テレビゲームの分野で新規のヒット作が生み出せず、コナミが昨年、SNS市場の拡大とスマートフォンの成長を見込んでハドソンを完全子会社化していた(ハドソンの株式53.99%を保有している)。しかし、KDEに経営資源を集中させるという経営の効率化を図るため、今回、吸収合併されることとなった。

ハドソンは1月19日に開催される株主総会で合併を承認する予定という。

(山下香欧)