米タイムワーナーは、TwitterやFacebookの投稿から人気テレビ番組の動向や統計解析の技術を持つスタートアップ会社の米Bluefin Labsに、1200万ドルを投資していることが明らかになった。
ソーシャルTV解析会社Bluefin Labsは、ワーナーのほかに、ソフトバンク・キャピタルを新規の資金調達元として加えている。またレッドポイント・ベンチャーズとレアラ・ベンチャーズ(Lerer Ventures)からも2度目の投資が行われている。
ターナー、CNNやHBOをネットワークに保有するタイムワーナーは、今月に入ってソーシャルTVアプリケーション開発社のGetGlueへも同額の投資を行っている。
タイムワーナーは、(今回の投資について)テレビ視聴者がお互いの意見や体験をソーシャルネットワーク上で共有するという、今後さらに増加していくだろうテレビ視聴者傾向を理解しようとするものだと、同社の投資幹部のレイチェル・ラム氏は、ロイターの取材に答えている。ラム氏はBluefinの役員の一人となる予定。「我々は今後、ソーシャルデータがテレビ番組や広告に対してどのようなインパクトを与えるかということに非常に興味を持っている」(ラム氏談)。
Bluefinは、同社が提供するテレビ番組やコマーシャルについてのソーシャルデータは、顧客の売買の決定をサポートするツールとして使われているという。同社はCBS、ディスカバリ・チャンネルやターナーネットワーク、MTVなどを顧客に持つ。ソーシャルデータは、11000以上のテレビ番組と5億以上のソーシャルメディアからの投稿情報から解析されるという。
(山下香欧)