米Netflix社は加入者増加の見込みを見据え、2013年半ばまでには5つのオリジナル番組を制作するという。これは先週、米マイアミで開催されたNATPEカンファレンスで、Netflix社のコンテンツ担当役員のテッド・サランドス氏が明らかにしたもの。
同社では昨年の9月から年末にかけて、80万人の加入者が退会をしている。退会理由としては、サービス費が上がったことと、Starz配給の映画作品が観られなくなったことが主だったという。サランドス氏は、HBO、ShowtimeやStarzからライセンスが獲得できなかったため、以上の展開は避けられなかったと述べ、リカバリとしてオリジナル番組を制作する方向でいることを明らかにした。
Netflixでは、プレミア番組シリーズとして、「House of Cards」「Lilyhammer」を2月から配信する。また、Foxでシーズン2まで放送されて打ち切りになった「アレステッド・ディベロプメント(Arrested Development)」のほか、2013年半ばまでに2作品のオリジナル番組を登場させる予定でいる。
米国のケーブル事業者や衛星事業者の間では、Neflixのようなサービス事業の拡大に伴い、ケーブルや衛星放送のサービスを止める、消費者側の「ケーブルカット」の傾向が恐れられている。
(山下香欧)