ブラックマジックデザイン株式会社は、Teranex VC100ビデオプロセッサがハリウッドの老舗ポストプロダクションSSI Advanced Post Servicesで導入されたと発表した。今回の導入は「アイ・ラブ・ルーシー」「ギリガン君SOS」といった数多くの古典的人気テレビ作品を、航空会社の機内上映システム用にファイル化する大規模プロジェクトのため。
Teranex VC100は、使用されている記録メディアの古さや品質にばらつきのある数多くのテレビ番組を、航空機の機内テレビ用に解像度を統一するための膨大な数のフォーマットおよびフレーム変換業務に使用される。そのプロジェクト以外でも、映画およびテレビ作品の番宣を世界各国で使用できるようにするため、Teranex VC100が活用されるという。
SSIは既存のTeranex VC300からTeranex VC100にアップグレードし、同システムはSSIにすでに導入されているBlackmagic Design製品とネットワークで繋がっている。その製品にはコントロールサーフェスつきのDaVinci Resolveや18式のDeckLink HD Extreme 3Dなどがある。これらは、SSIで行っている劇場用番宣のカラーコレクションやポストプロダクション業務で活用されており、新作の「センター・オブ・ジ・アース 神秘の島」や「ドラゴンタトゥーの女」などの作品にも使用されている。
Teranex VC100は全世界のBlackmagic Design販売店にてUS$19,995で購入可能。
今回の発表に伴い、SSIのヘッドエンジニアGary Fradken氏は次のようなコメントを寄せている。
「この機内上映のプロジェクトで、60年代のテープを箱一杯受け取ったり、30年前にイギリスでPAL方式制作された番組の全エピソード分のメディアを受け取る事になるでしょう。すべてのコンテンツは高品質のファイルベースメディアで、フォーマットもアスペクト比もすべて統一されたものに変換する必要があります」
「VC100は入力されたどんなフォーマットでも処理してくれて、とても重宝しています。特に、インターレース素材のコンテンツを扱う際に、VC100ほど力を発揮するプロセッサは他にありません」