キヤノンは、HD放送用レンズの新製品として、スポーツ中継などの撮影に適したフィールドズームレンズ「DIGISUPER 80 XJ80×8.8B」「DIGISUPER 76 XJ76×9B」の2機種を順次発売する。DIGISUPER 80は8月下旬発売予定、希望小売価格は税込み12,988,500円。DIGISUPER 76は7月下旬発売予定、希望小売価格は税込み11,004,000円。
DIGISUPER 80およびDIGISUPER 76はそれぞれ80倍、76倍のズームに対応。主にスポーツ中継などの用途で利用されている「DIGISUPER 75 xs」「DIGISUPER 72 xs」(ともに2002年7月発売)の後継機種として位置づけられている。従来機種に比べ、スタジアムの全景から選手のより迫力あるクローズアップまでなど、さらなる撮影範囲の拡大を実現したとしている。DIGISUPER 80は、広角端焦点距離8.8mm、望遠端焦点距離710mm。DIGISUPER 76は、広角端焦点距離9mm、望遠端焦点距離690mm。
両機共に、最新の大口径非球面レンズ技術や光学材料技術、同社独自の光学設計技術を活用することで、色収差や球面収差、像面湾曲などの諸収差を補正し、画面中心部から周辺部に至るまで高い解像度を実現したという。
同社では、HDコンテンツ制作機材の需要拡大や新興国におけるデジタル放送への移行、世界的スポーツイベントの開催などで今後HDTVカメラ用フィールドズームレンズの需要が増大すると予測。2012年3月発売の「DIGISUPER 95」とともにHDTV対応フィールドズームレンズのラインアップを充実させるとしている。