YouTubeでは2DのHD動画を立体3D(S3D)として視聴できるようになった。現在は1080pビデオクリップのみ対応。アップロードしたユーザー側で「情報を編集」メニューにて3D機能を設定する必要がある。視聴者側はプレイヤーの再生時間の下にある「クオリティ設定」でS3D視聴を有効にし、S3Dメガネをかけてビデオを楽しむ。3D表示には、赤青緑のアナログメガネからインターリーブ方式、サイドバイサイド表示や「HTML5 ステレオ ビュー」の表示も可能となっている。

以前PRONEWSにてアップロードした2D動画にも3D変換可能なものが

YouTubeの公式ブログによれば、ステレオ表示システムが映像を3Dで表示できるよう、生成した奥行マップと元のモノスコピックフレームを合わせて左右眼ペアのS3Dを生成しているという。ビデオの特性と動作を組み合わせて各モノスコピックビデオシーケンスの各フレームの奥行マップを推定させたり、YouTubeにアップロードされた3D映像から映像デプスの特性を機械で自動学習させ、奥行計算に適応させたりと、昨年9月からユーザーにベータバージョンを公開し、様々な技術を採用して基礎技術を改善してきたという。

そして、クラウドコンピューターのパワーを使って、YouTubeプラットフォーム上でもビデオデータの3D変換を可能にした。ビデオデータをチャンキングすることにより並行して膨大なビデオデータ量でもクオリティを損なわずに3D変換できるという。

(山下香欧)