米Seagateは5月23日(現地時間)、フランスのストレージ機器メーカー、LaCieを買収することで両社が合意を結んだことを発表した。
Seagate側はLaCie最高経営責任者兼会長のPhilippe Spruch氏が保有するLaCieの全発行済み株式64.5%分を買い取ることを提案している。その後、株式公開買い付け(TOB)を実施し、残りの株式を買収する予定。TOBは2012年第3四半期に完了するという。
SeagateはSpruch氏に1株当たり4.05ユーロ(LaCieの現金持高および負債状況により調整)を現金で支払う。Spruch氏は保有株を売却後、Seagateの消費者向けストレージ部門の責任者となる予定という。
今回の発表声明文によると、Ricol Lasteyrie & Associés社がLaCie側の役員会より、外部アドバイザーとして任命された。また、Seagate側のファイナンシャルアドバイザーはモーガンスタンリー、リーガルアドバイザーはアレン&オーバーリー社となっている。LaCie側のリーガルアドバイザーはDe Pardieu Brocas Mafei A.A.R.P.Iである。
SeagateはLaCieを買収することで、LaCie消費者向けストレージ、NAS製品を取得するだけでなく、ソフトウエア開発能力を伸ばしていくことで成長戦略を加速させたい意向である。
(山下香欧)