米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)は5月23日(現地時間)、全従業員の8%に当たる約2万7千人を2014年10月期までに削減すると発表した。HPが同日発表した2-4月期決算の最終利益は前年同期比31%減の15億9300万ドル。業績不振に苦しんでおり、経費を減らし、新規投資に振り向ける。

人員削減は今後約2年間かけて行う予定で、これは同社では過去最大規模だという。こうした構造改革で、合わせて年間最大35億ドル(約2780億円)の節減効果を見込み、インターネット経由でサービスを提供する「クラウドコンピューティング」分野などを強化する。

当日の株価は一時9%まで上昇し、そのあと3.21%ダウンの終値23ドルとなった。この52週の間、HP株価は20.57ドルから37.70ドルの間で取引されている。

(山下香欧)