米衛星事業者のディレクTVが、3D番組チャンネル「n3D」の番組コンテンツ不足を理由に、24時間放送を見直すことが明らかになった。
n3Dは2010年、米パナソニックを強力なスポンサーにして、史上初の3D専門24時間放送として開局した。2012年6月より、同じ番組を再放送する時間が大幅に増えているだけでなく、何も放送されていない時間はn3Dのロゴが映しだされている状態だ。n3Dスポークスマンのロバート・マーサー氏によると、「Guitar Center Sessions」といった人気番組の放送は維持し、また夏のロンドンオリンピックについても放送する予定でいるが、今後における24時間放送という体制について検討しているという。n3Dを観るには、ディレクTVのHDサービス加入(月10ドル)と3DTVが必要。
3D映画の人気とは裏腹に3Dテレビ番組は芳しくない。AT&TのU-Verseサービスでは、加入者のニーズから外れているとして、昨年8月にESPN 3Dチャンネルを番組ラインアップから外している。ただ、NPD グループの最新のデータでは、2012年1月から3か月間の3DTVの販売数は全体のTV販売数の11%と、米国内では昨年同時期から2倍に増えているという。
(山下香欧)