ソフトウェア大手の米オートデスク社は動画共有アプリ開発会社の米Socialcam(ソーシャルカム)社を6000万ドルで買収することが明らかになった。買収は近々完了する予定である。ソーシャルカムは、「Instagramのビデオ版」として期待されていたスマートフォンアプリ「Socialcam」を開発するベンチャー企業。2011年3月にJustin.TVからスピンオフし、現在4人のメンバーがいる。現在までにiOSおよびAndroid版合わせて1600万ダウンロードがあったというが、Facebookと連携を固めた恩恵で、この3か月間だけで1300万ダウンロードまでに達した。
オートデスクは、建築およびデザインソフトウェアで知られているが、近年では3200万ドルで買収したInstructablesを始め、Pixlr、SketchBookなど、一般消費者に向けた製品を提供している。同社の最高経営責任者であるカール・バス氏によると、この2年未満で同社のコンシューマ向け3Dソフトウェアのユーザーが7500万人に達したという。対して同社のコア製品であるプロフェッショナルソフトウェアのユーザーは35年間で1200万人である。
オートデスクは、「ソーシャルカムのプラットフォームを利用することにより、プロの映画およびビデオ制作者向けに提供しているアカデミー賞受賞歴のある同社技術を、より幅広いユーザーに対してよりアクセスしやすいものにする計画」であると声明文で説明している。
(山下香欧)