米国最大のケーブルプロバイダーであるComcast社(コムキャスト)は、同社Xfinityサービスの加入者向けに、夏季ロンドン・オリンピックの模様をマルチスクリーンで提供する。同社の傘下であるNBCUniversalの報道を7月25日から開始、最終日8月12日まで連日放送するという。

NBCUniversalでは、過去最長の5535時間分のオリンピック関連コンテンツを放送する予定。NBC Sports Groupでは1988年のソウルオリンピック以来、専門のNBC Olympics事業部を立ち上げ、NBCUniversalが放送するオリンピックコンテンツのプロダクションを行っている。コムキャストのテレビサービス「Xfinity TV」では、NBCUniversalの中継放送とオンデマンド両方のコンテンツを、スマートフォンやタブレットといったテレビディスプレイ以外のモバイルデバイスでも鑑賞できる。加入者はNBC Live ExtraアプリもしくはXfinity TVアプリが必要。

コムキャストでは、マルチスクリーンでの放送のほか、3Dでもオリンピック放送を行う。米ケーブルTVオペレーターでは、オリンピック公式放送局NBC系列のチャンネル(NBC、NBC Sports Network、MSNBC、CNBC、Bravo、Telemundo)を配信するが、コムキャストではサッカーとバスケットボール試合専用の24時間放送のHDチャンネルを用意する予定という。この2チャンネルでは、NBCのHD報道770時間分を放送する。

(山下香欧)