米ブラックマジックデザインは7月24日(現地時間)、テレシネ技術で認知されている英Cintel International社(シンテル社)を買収したことを発表した。買収金額は非公開となっている。ブラックマジック社は今回の買収により、シンテル社のデジタルスキャナーURSA、URSAの後継機種C-Reality/DSXや、Millennium テレシネ製品群、imageMillデータ管理製品すべての製品の版権、そして開発権利を獲得する。

シンテル社の会長であるピーター・ジルス氏はこの数か月の間、フィルムスキャンニング機器の需要は「持続可能ではない」と語っていた。反面、ブラックマジック社の最高経営管理者であるグラント・ペティ氏は、フィルム市場は大規模な変化を辿っているが、今でもスキャニングやイメージングは「非常にクリエイティブな方法」であるという。

今後のシンテル社製品のサポート体制は、米国および英国にあるシネ・ソリューション社に任せるという。ブラックマジック社は今春のNABで、初めてノン・カメラ製造会社からデジタルシネマカメラを発表したことで話題を呼んだ。

シンテル社は1927年、テレビ技術ビジネスの父と呼ばれたジョン・ロジー・ベアード氏によって設立。1950年にはBBCが歴史始まって初のフライングスポットテレシネを導入。以来80年もの間、ポストプロダクションからDI市場まで、シンテル社の名前は幅広く知れ渡っている。同社のSDフォーマット対応URSAシリーズは、日本でも多くのポスプロが採用した。1975年にはデジタル・エレシネのMK-III、2009年には4KデータスキャンニングできるdiTToフィルムスキャナーを市場に投入した。今年の春のNABでは、diTTO対応の6Kイメージングセンサを発表している。

(山下香欧)