映像の企画制作・演出やVFX制作を行っているSFX BROS STUDIOS社では、今年7月から、独自開発した映像制作者・イベント関係者向けのモバイルアプリをリリースしている。
現在、GooglePlayでリリースしているのはAndroid OS対応のモバイル端末アプリ5種。どれもシンプルで直感的使用を重視した、現場の声を取り入れた仕様となっている。8月にリリースした「フィルムビューワー」は、タブレットを簡易ライトボックスにして銀塩フィルムを確認できる、デザイナー・フォトグラファー向けのアプリ。
映画など撮影現場で活躍できるリアルタイムの表示スレート「DigitalSlate」は、タブレットをデジタルスレートとして使えるアプリ。タイムコードは端末のシステムタイムが反映される。クラップ音も発生させることができ、編集モードではタイムコード表示部が青くなり、編集終了後にタイムコード部をタップすることで、赤いタイムコード表示になるため、誤入力を防ぐことができる。
モニター調整アプリ「TestPatternGene」はタブレットやスマートフォンを簡易シグナルジェネレーターにすることができる。モバイル端末のHDMI出力からビデオモニターへ、カラーバーやグレースケール、タイトルセーフティなど9つのテストパターンをハイビジョン品質で出力することで、ディスプレイやプロジェクターの調整が行える。
そのほかにも収録の開始・終了を知らせるブザー音のアプリ「ActionBuzzer」、Android端末のバッテリーをモニタリングするアプリ「BattMeterWidget」などが揃っている。「DigatalSlateTrial」と「TestPatternGeneTrial」は無償トライアル版が8月にリリースされている。
(山下香欧)