ローデ・シュワルツ社傘下となったDVSではIBC2012にて、CLIPSTER DIワークステーションのS3Dパフォーマンスを強化した新バージョンを出展する(ブース番号、ホール7、7.E25)。
CLIPSTERのS3Dワークフローでは、自動解析、補正やクオリティコントロールが可能である。新バージョン5でアップグレードされたS3D補正ツールは、S3D・DCP用のプリセットに非常に有効だという。3D深度ヒストグラムに基づいたクオリティチェックも可能。
DCIワークフローでは、複雑なファイルの変換のやり取りでかなり作業時間を費やす。CLIPSTERはデジタルシネマパッケージにおいてProResからdpx、RED EPIC5Kまで様々なフォーマットと解像度が扱え、それら素材の編集が行える。 IMF(Interperable Master Format)といった中間フォーマット(mezzanine format)にも対応できる上、最新のIMF規格に準拠しているのは大きな特長の1つ。新バージョン5ではCPL(コンポジション・プレイリスト)にも対応している。
また新しいレンダリングパイプラインを実装し、レンダリング速度を現行の8倍速へと向上させている。これにより、デジタルシネマパッケージ(DCP)のリマスタリング作業スピードに貢献できるとしている。また新しいDCI検証ツールは、DCIワークフローをより直観的なものにしたという。ツールでは、DCPがDCI規格に即しているか、また汎用DCIプレイヤーで確実に再生できるかどうかを簡単に検証できるようになっている。
(山下香欧)