AvidはIBC2012にて、Media Composer 6.5、Symphony 6.5、NewsCutter 10.5を発表した。今回のリリースで、Media ComposerとNewsCutterはAvid Interplay Sphereと連動した動作に対応し、地理的に離れた場所にいても共同作業が可能な分散型のユニバーサルな制作環境を支援できるとしている。

その他、メディアのマスタリング作業とアーカイブ処理を合理化するさまざまな新標準に対応したほか、新たなオーディオ機能とリリンク機能を追加したことでクリエイティビティと生産性を向上できるとしている。詳細は以下より。

(以下、同社リリースより引用)

Media Composerファミリーの新機能

Media Composer 6.5、Symphony 6.5、NewsCutter 10.5は、ワークフローの効率化とスピードアップをもたらす主要な機能を提供します。

Avid メディアオーサリング機能 – 多様な入力フォーマットを扱い、複数の出力フォーマットを配信する施設は、Avid メディアオーサリング機能を使用することにより、プロフェクトのマスタリング作業やアーカイブ処理を効率的に行うことが可能になります。 AMA (Avid Media Access) の新コンポーネントであるAvid メディアオーサリング機能は、AMWA(Advanced Media Workflow Association)により開発された標準AS-02フォーマット対応をもたらし、ポストプロダクション施設におけるメディア管理やテレビ番組のバージョン管理を簡略化するほか、幅広いプラットフォームやデバイスへの配信を合理化します。 さらに、JPEG 2000コーデックにネイティブ対応したことにより、シーケンスをパッケージ化して簡単にバージョン管理とアーカイブ処理ができます。また、メディアを劣化させることなくシーケンスをスケーリングでき、複数のコンテンツ生成パスのニーズに対応します。 Media Composer 6.5ファミリー製品は、Active Format Description(AFD)にも対応しており、ダウンコンバージョンや再フォーマットに関係なく、常に一貫した視聴者体験をもたらします。

I/Oハードウェア切り替え – Media Composer、Symphony、NewsCutterのI/O Hardware Releaseコントロールにより、サードパーティ製ハードウェアを使用する際に、Avid Open I/O機能を介してワークフローをカスタマイズすることができるようになりました。 つまり、エディターは、ハードウェアを有効/無効にして、Adobe After EffectsやBlackmagic Design DaVinci Resolveなどのサードパーティ製アプリケーションとMedia Composerとの間でコントロール対象を切り替えることができます。 さらに、フルスクリーン機能など、ソフトウェアモードでしか利用できなかった機能にMedia Composerから直接アクセスできるようになりました。このとき、ハードウェア接続を解除する必要はありません。

オーディオ機能の向上 – Media Composer、Symphony、NewsCutterに搭載されている業界最先端のオーディオ・ツールにも、重要な機能向上が施されています。 先進のオーディオ・キーフレーム機能が追加されたことにより、オーディオ・トラック内または複数のオーディオ・トラックでのオートメーション処理が向上しました。 また、最大オーディオ・ボイス数が64に拡大したことにより、映像編集者が複数のステム・ミックスを操作し、同時再生することが可能になりました。

リリンク対応が進化 – リリンク機能のサポート拡大により、エディターはDaVinci Resolveなどのサードパーティ製アプリケーションからより自由にメディアへアクセスでき、幅広いメタデータ・フィールドを使用して新規またはオリジナルのメディアにクリップを動的に追加することができるようになりました。

価格と販売について

Media Composer 6.5、Symphony 6.5、NewsCutter 10.5は現在販売中です。 販売価格は以下のとおりです。

  • Media Composer 6.5の販売価格は、214,200円(税込)からです。
  • Media Composer 6.5アップグレード版の販売価格は、42,735円(税込)からです。
  • NewsCutter 10.5の販売価格は、214,200円(税込)からです。
  • NewsCutter 10.5アップグレード版の販売価格は、42,735円(税込)からです。
  • Symphony 6.5の販売価格は、513,450円(税込)からです。
  • Symphony 6.5アップグレード版の販売価格は、42,735円(税込)からです。