KDDI社ブースでは、Android 4.0搭載のセットトップボックス「Smart TV Box」といった固定型のほかに、Smart TV Boxからチューナー機能を除いた携帯所持できる「Stick型 Smart TV」を参考出展している。
Stick型 Smart TVは、テレビと本体をHDMIケーブルで接続し、Wi-Fi経由でネット接続することで、アプリマーケットのアプリやコンテンツが利用できる「auスマートパス」、VODサービス「ビデオパス」、ビデオ通話などのauサービスのコンテンツをテレビで楽しめるというもの。現在のauコンテンツサービスでもマルチスクリーンでコンテンツを楽しめるが、ケーブル加入者でなければテレビでの視聴はできない。その部分を、このStick型Smart TVでカバーして視聴方法を広げようとする動きだ。
本体はポケットに入れて持ち運べるほどのサイズで、自宅内のほかにも出張先や旅行先のホテルなど外出先での利用も想定しているという。本体にはHDMI、DC、USB端子と、microSDスロットを実装。テレビチューナーは搭載していなく、ケーブル加入者でなくてもスマートフォン側のauスマートパスで利用できる。OSはSmart TV Boxと同じくAndroidを採用する予定という(バージョンも未定)。
本体のほかに専用のリモコンがある。現在はオプションになるか同梱となるかは未定。本体にはジャイロセンサーが内蔵されており、本体を傾けながらテレビでゲームを遊ぶといったことも可能になる。またスマートフォンとの連携が不可欠とすれば、スマートフォン側で本体をコントロールできるアプリも登場すると予測される。発売時期は未定とされているが、KDDIによれば来年(2013年)中を目標にしているという。
au向けアプリが用意されてauショップや量販店で販売される見込み。ただ、auユーザー限定商品というわけでなく、ユーザー限定を開放する展開も十分あり得る。
(山下香欧)