Blackmagic Designは、MTVの「2012 MTV Video Music Awards(VMAs)」3Dスクリーニングにおいて同社おTeranexプロセッサーを使用されたことを発表した。MTVは、ステイプルズ・センタ―でライブ撮影されたVMAsの模様を、近接するリーガルシネマのL.A LIVEシアターにいる600人のファンに向け、3Dで同時放映。Teranexの画像処理、3Dプロセッシングおよび3Dシミュレーション機能を使って、2Dのライブ映像を3Dへとリアルタイムで変換し、リアルな奥行き感をシアターのオーディエンスに提供した。

ステイプルズ・センタ―で撮影された1080iの映像は光ファイバー経由でL.A LIVEシアターの映写室にあるスイッチャーへと送信され、Teranexに送られた後で2Dから3Dへと変換された。また、使用したBarcoプロジェクターはプログレッシブ対応で1080iから1080pへの変換も行われたほか、同イベントは2式目のTeranexユニットを経由して、ソニーのHDCAM-SRレコーダー「SRW-5800」へ3Dで収録された。

MTVミュージックグループの副社長と制作部チーフを兼任するジェフ・ジェイコブス(Jeff Jacobs)氏は以下の様に語っている。

MTVとしては、ステイプルズ・センタ―から送られてくる映像をただそのまま再生したくはなかったのです。私たちは、会場の臨場感を再構築したいと考えました。VMAsは非常に大きなイベントで、最大の見せ場です。私たちはTeranexのプロセッシングテクノロジーを使って、イベントの模様を3Dで流すことで、実際の会場の熱気と臨場感を再現したかったのです。