株式会社K-WILLは、11月14日から千葉・幕張メッセで開催されるInterBEE2012において、QC(Quality Control)ソリューションおよびCATV、IPTV事業者様向けに特化した自動監視システムの新製品をラインアップして展示する(ホール6 / 6207)。

音声品質監視装置の新製品「NP2000」は、CATV・IPTV事業者向けのHDTV/SDTVチャネルを8チャンネル監視可能な、多チャンネル監視装置。NP2000にデジタルテレビ用STBを映像・音声ケーブルで接続し、一重刺激技術(基準画像を使用せずに評価画像だけから品質評価を行う)により、品質異常(ブロックエラー、音声飛び、フリーズ、ミュート、ブラックアウト)を検出。

入力された8チャンネルの映像は、分割画面で1台のディスプレイに表示する。エラー情報は、SNMP Trapで最大3箇所へ通知できる。これら制御設定は、他のチャンネルに影響を与えず、個別のチャンネル毎の制御が可能という。NP2000は既に国内大手MSOへ納入された実績を持つ。

マルチチャンネル 画像/音声自動監視装置 QuMax シリーズから、完全に新設計のユニットも登場する。QuMaxシリーズは、自社特許である、画像情報からデジタル特徴量として画像エッセンス(”Video DNA”)を抽出する技術を採用し、各拠点の監視結果として、映像フリーズ/ブラックアウト、音声ミュートといった放送事故を速やかに検知し、速報するシステム。

QuMaxは放送システムの一環として組み込まれるシステムで、上位のAPC/APSからの制御を受けて連携する。ARIB TR-B32にて標準化されたデジタルテレビ放送番組におけるラウドネス運用規定も、QuMaxでは対応している。 世界規模で市場に認知されている製品で、例えば二重刺激比較と一重刺激比較技術を1つのシャーシユニットに実装できるPROBE300は、国内1,200サイト、海外では600サイトの使用実績を持つ。

そのほかブースでは、コーデック装置の品櫃評価などで用途あるHDTV/SDTV画像の品質をリアルタイムで自動評価・数値化するシステムなども展示される予定。

K-WILLは同社の画像評価技術に関して、米国テレビ芸術科学アカデミーから2000年「エミー賞」の技術賞を受賞しているほか、国内でも数多くの技術賞を獲得している。

(山下香欧)