ソニーは、4KおよびHD映像用の新ビデオフォーマット「XAVC」の開発を発表した。XAVCは2013年2月から同社が発売予定の新たな4Kカメラから採用される予定。同社ではXAVCをオープンな技術フォーマットと定め、4Kコンテンツの普及拡大に向けて、映像制作メーカー各社へライセンスプログラムを展開。XAVCは民生用AV機器へも採用していくとしている。XAVC規格の主な仕様は下記の通り。

  • 解像度:4K (4096×2160/3840×2160)、フルHD、プロキシ
  • 圧縮方式:MPEG-4 AVC/H.264 ビデオ圧縮
  • ビット数:12ビット、10ビット、8ビット
  • フレームレート:60フレーム/秒まで(※ただし撮影では180フレーム/秒まで対応)
  • カラーサンプリング方式:4:4:4、4:2:2、4:2:0

現時点でXAVCへ賛同を表明しているメーカーは下記14社。フォーマットブックやSDK、ロゴの提供などによるライセンスプログラムは2012年11月中に開始する予定だ。

  • オン・セット・デイリーズ(撮影現場での映像確認機器およびシステム):
    ASSIMILATE、Codex、Colorfront、FilmLight、MTI Film、YoYotta
  • カラーグレーディング、コンポジット(編集工程での色調整やVFXとの合成)および編集:
    ASSIMILATE、FilmLight、Quantel
  • ノンリニア編集:
    Adobe CS6 (Rovi Total Code Plug-in組み込み)、Avid、 Final Cut Pro X、Grass Valley、Quantel、Rovi、Sony Vegas Pro 12
  • ソフトウェアコーデック:
    Rovi MainConcept SDK
  • コーデックボード:
    Matrox