ソニー、ディスカバリとIMAXが合同で新しく設立したプロダクションスタジオ3netスタジオがテレビ番組シリーズ「スペース」を4K解像度の立体3Dベースで制作する。スペースは1時間番組で3回シリーズの予定。撮影は4K(3840×2160)カメラで収録され、3netが提唱する「TotalD」という3D/2D 4K、3D 2Kから3D/2D HDまであらゆるフォーマットに対応できるように制作される。Percolate Digitalの協力のもと3netが制作を担当する。本作は3Netスタジオが3Net専用制作プロダクションとして開始して、初のTotalDベースの番組制作となる。

4Kは3Dにとって代わり、放送市場で現実味ある市場活性化を担う次世代フォーマットと見込まれている。コンシューマー市場でも既にサムスンやソニーから4K対応の大型TVセットが発売されている。英BSkyBではスポーツイベントを4Kで収録をはじめ、またBBCでもすでに4K環境での実証実験を開始している。

3net社長兼CEOのトム·コスグローブ氏は報道発表文で「今回のスペースシリーズ制作を加えて、3netスタジオの次年度制作スケジュールがフルになった」と、今後の事業拡充への期待を語っている。3netではスペースのほか史上初の3Dストップモーショングラフィック小説シリーズ「Marksmen」や、ドキュメンタリー「Frozen In TIme」、実写の1時間特別番組「Wingsuit Warrior: Jeb Corliss Vs. The World」や世界紀行シリーズ「Daydream」の制作を開始する。

(山下香欧)