加マトロックス社は、テレストリーム社製ライブWebキャスティング用ソフトウェア「Wirecast」専用のマルチHDキャプチャカード「VS4」を出荷開始した。価格は米国で1,495ドル。この秋にアムステルダムで開催された放送機器展IBCにて発表した製品である。教育機関やスポーツやコンサートなどライブイベントプロダクション向けのターンキーシステムとして構築できる。
Wirecastでは、ライブフィードにスイッチャ機能やトラジション、タイトル、クロマキーといった機能を装備し、またスポーツ中継用途にスコアボードといったテンプレートや3Dバーチャルセットといったハイエンド向けの仕様も用意されている。YouTube、Ustreamのほか、アカマイ、ライムライト、Wowzaなど主要なCDNプラットフォームともシームレスで設定できる。
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ワークフローイメージ
VS4は単一PCIeスロットに実装し、4チャンネルのHD-SDI経由でHD映像データをキャプチャできる。オーディオは各チャンネルソースで8xエンベデッドに対応。取り込んだ映像フィードをそのままWirecastでストリーミングする。ストリーミングと同時に、イベント後の編集用としてクリーン映像データをディスクに記録しておける。記録フォーマットは、独自Matrox MPEG 2 I-Frame (最大 300Mb/s)まで。
(山下香欧)
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