ディズニーは11月21日(現地時間)、同社のオンラインストリーミングのサービス「ディズニームービーオンライン」を12月31日付で終了することを明らかにした。
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ディズニームービーオンラインは2009年から開始された。今回のサービス終了の理由は、当初より期待していたほどのユーザー数が得られなかったことと、重なる運用コストが報道関係者から指摘されているが、ディズニーのスポークスマンからのコメントによれば、サービスの柔軟性が現在のユーザーのニーズにあっていないからだという。
ディズニームービーオンラインでは、ピクサーを含めディズニー映画作品をレンタルや購入できるほか、DVDで購入した作品もストリーミングで観られるようになっている。しかし、作品はダウンロード形式ではないため、作品を観るためには常にオンラインの環境が必要な上、パソコン上で鑑賞する以外に対応していない。
世界的な統計からも、オンラインストリーミングサービスを利用するユーザー数は膨らむばかりだ。Netflix、Amazon Primeでは、多くのディズニー作品を提供していることもあり、自社でサービスを運用するよりも他社サービスに任せたほうが良いという見解もある。しかし、ディズニー自身が市場から撤退するのではない。近々、新しく「ディズニームービーAnywhere」という、ストリーミングビデオサービスの事業を立ち上げる計画があり、名前のとおり、モバイルデバイスを含めマルチスクリーンで作品を鑑賞できる仕組みで再登場する予定だ。
(山下香欧)