米YouTubeでは、実施しているオリジナル番組制作プログラム(YouTube Partner Program)やエンハンスプログラム(YouTube Next)をさらにバックアップすることを目的に、認定パートナーが自由にコンテンツ制作や編集テクニックを学べるスタジオスペース「YouTube Space」を開設している。6月には英ロンドンに最初の施設を開設、比較して規模の小さい施設もニューヨークにある。
今回3か所目として、新たにカリフォルニア州のロスアンジェルス(LA)に41000sq ft (約3,809㎡)の大規模施設が設けられ、オープンハウスが11月28日(現地時間)に開かれた。
もともとは映画製作者であり飛行家であったハワード・ヒューズがオーナーであった施設の一部である。デジタルビデオプロダクションが2部屋、グリーンスクリーンのスタジオが3部屋に、モーションキャプチャースタジオ、レコーディングスタジオ、リハーサルやダンススタジオ、スクリーニングルーム、ポストプロダクション施設、外には野外コンサートができる施設まで揃う。
広々としたロビーは一般の待ち合わせ場所として公開する。入口真正面のレセプション上に掲げられた大きなスクリーンは、タイムズスクエアのジャンボトロンを思わせる。
YouTubeのプログラムのもと、認定クリエイターは、機材ごと無料で使用できる施設だ。LAのYouTube Spaceはロンドンスタジオと同じく、スタジオレンタルのほか、ワークショップやセミナー、ネットワークづくりのイベントなども今後開催される予定である。全館オープンは来年1月。四半期ごとに少なくても25チャンネル分のパートナーに施設利用の認定を行っていく。YouTubeではまた、4施設目をアジア地域にも設立する予定があるという。
(山下香欧)