米ソニーが公式ブログで先行してほのめかしていた、84V型4K対応液晶テレビ「ブラビア:XBR-84X900(4Kブラビア)」と一緒にバンドルする4K画質の映画作品コレクションが明らかになった。映画作品を4Kネイティブ画質でなおかつオリジナルから編集せずに消費者へ提供するのは今回が市場初となる。発表説明によると、残念ながらこのバンドルサービスは米国で販売されるモデルのみとなっている。
4Kブラビアには、4KウルトラHD映像を再生できるPCベースのハードディスク・サーバが「4K Ultra High Definition Video Player(4K UHDビデオプレイヤー)」として購買者に無償でリース提供され、そのディスクにビデオギャラリーと4K画質のハリウッド映画、さらにRed Bull Media Houseの4Kコンテンツ(スポーツ、コンサート)、短編作品がプリロードされている。ソニーはこのバンドルだけでなく、今後4Kブラビアのユーザーには、今後リリースされる4Kブルーレイ映画作品もサーバに無料でロードできるようなシステムを提供するという。
4K UHDビデオプレイヤーにプリロードされている映画作品はソニーピクチャーズ配給のもの。
- アメイジング・スパイダーマン
- トータル・リコール(2012)
- ベストキッド(2010)(原題:The Karate Kid)
- ソルト
- 世界侵略:ロサンゼルス決戦(原題:Battle Los Angeles)
- ジ・アザー・ガイズ
- バッド・ティーチャー(日本未公開)
- ザッツ・マイ・ボーイ
- タクシードライバー
- 戦場にかける橋(原題:The Bridge on the River Kwai)
また4Kブラビアには、リモートコントロール用にソニー製のタブレットデバイスXperia Tablet Sもバンドルされている。専用アプリMedia Remoteを使って4Kブラビアやプレイヤーのコントロールする以外にも通常のタブレットデバイスとして利用できる。
11月末には、米ロサンゼルスのブレンドウッドにある豪華私邸で知られるハウス・オブ・ロックにて、プライベート発表があった。 4KウルトラHDは4Kブラビアのディスプレイで再現できる解像度3840×2160になる。対してTrue-4Kの解像度は4096×2160で、4Kデジタルシネマプロジェクターおよび家庭用「4K”SXRD”」プロジェクターVPL-VW1000ESが対応する。ハウス・オブ・ロックでのイベントでは別部屋にてVPL-VW1000ESで150インチスクリーンにブルーレイから4Kにアップコンバートして上映したという。
4Kブラビアは披露発表当時から、このハウス・オブ・ロックをモデルシーンとして利用している。また豪邸内には通常から4Kブラビア以外にも16台のソニー製テレビや60台以上のスピーカーが各部屋に設置してあり、ソニー製のホームシアターシステムのモデルハウス的な存在となっている。またレコーディングスタジオも揃う。ちなみに1000スクエアフィート(約929㎡)のハウス・オブ・ロックは、2010年までソプラノ歌手キャスリン・グレイソンの所有物だったが、現在、2200万ドル(約18億円)で売家となっているとのこと。豪邸内に設置されているものがすべて売却対象となっているため、4Kブラビアも’もれなく’ついてくる。
(山下香欧)