株式会社コンドーブロードキャストは、メディアで保存されている映像資産を放送用ビデオファイルフォーマットへ変換するサービスを開始した。http://kondobc.co.jp/products/enc.htm
サービスでは、ハードウェアベースのフォーマット変換(エンコード)システムを利用しているため、大容量の映像資産でも効率よく時間を取らずに納品できるという。

放送局内にテープメディアとして保存されている映像資産は、時間とともに施設内のスペース確保や、対応再生機器の維持管理について懸念される。テープメディアの映像資産をファイルベース化することにより、再生手段を広げられ、省スペース化が図れる。また映像資産を再利用する際にも、あらかじめファイルベースにしておけば、テープを再生して目的のタイムコードを探して編集機に取り込むような手間のかかる作業を取らずに済む。

同社のサービスで対応できるテープフォーマットは、DVCAMとDVCPRO25が基本となっているが、BETACAMなど他のフォーマットにも対応できるとしている。エンコードフォーマットは、DV /MPEG2 (PSとTS)、XDCAM (IMXとHD420/422)とAVCIntra100/50のほか、Web利用としてWindowsMedia/QuickTimeやAdobe Flashも合わせて提供できる。エンコードファイルは、USB、LTO5もしくはFTPサーバへのアップロード形式で納品する。

サービス料金は、素材(映像資産)の尺が30分で2000円から。90分までは2800円、120分までは3200円。Web用低解像度への変換(オプションサービス)は、素材メディア1本に対して200円。

同社では、新しく始めた映像エンコードサービスを始め、VTRカートマシン・ビデオサーバを制御してテープ素材を自動エンコードする自動変換システムを開発するなど、ケーブルテレビ事業者のワークフローのファイルベース化を支援している。

(山下香欧)