米国三大ケーブル事業者であるタイムワーナーケーブル(TWC)は米Rokuと提携し、TWCサービス加入者に向けて、新たなストリーミングTVを提供する。両社が米ラスベガスで開催されているCES2013にて発表した。

新サービスは、従来のモバイルデバイスで番組を視聴できるTWC TVを、今度はRokuデバイス経由でテレビセットにもストリーミング視聴できるようにするもの。TWC専用のセットトップボックスとは別に、Rokuデバイス経由でテレビをインターネットTV化し、TWCが提供できるテレビ番組をストリーミングで視聴できる、つまりTWCの新しいOTTサービスとなる。

対応できるRokuデバイスには、Roku 2プレイヤー、Roku HD (model 2500R)、Roku LTプレイヤーや、最近新しく市場投入した、スティック型のストリーミングプレイヤーRoku Streaming Sticが揃う。TWC TVは現在、iPadやiPhoneなどのiOSデバイス、Android OSデバイスとPCで視聴できる。視聴できる地域は米国の29州で、提供番組のラインアップは州によって変わるが、昨年8月において最大316チャンネルのライブテレビ番組が提供されている。

Rokuは2008年、Netflixをテレビセットへストリーミングしたのが最初だ。当時は1チャンネルのみだったという。そして現在は、TWCとの提携を加えて、総計700チャンネル以上を数百万種類の端末に向けてストリーミングをしている。今春内にはTWC TVのほか、Amazon Cloud Player、Big Fish、Blockbuster On Demand、FOX NOW、iHeartRadio、 PBS、SpotifyおよびVEVOのストリーミングサービスも開始する予定だ。

(山下香欧)