JVCプロフェッショナルプロダクト・カンパニーより、新しくロープライスなAVCHDフォーマットのショルダーカメラ「GY-HM70」が発表された。来月に米ラスベガスで開催されるNAB2013で、一般初公開される。
GY-HM70は、プロエントリーレベルの位置づけで1080/60p(28 Mbps)に対応、価格は1,995米ドル。5月より出荷を開始する予定。
本カメラは、1/2.3型12メガピクセル裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサに、同社独自の高速映像処理エンジンのFALCONBRIDを実装。優れたCMOSセンサと、低照度で優れた感度を実現する独自のスーパーLoLux技術とのコンビネーションで、最低照度1ルクスの高画質・高感度撮影が可能となっている。
29.5mm広角レンズは、光をより多く取り込み、画面のすみずみにわたって解像度の高い鮮鋭な描写を実現できる、同社の最高峰GTレンズが採用され、10倍光学ズーム、16倍ダイナミックズームが可能(200倍デジタルズームにも対応)。絞りは、F1.2、f=3.76-37.6mm (35mm換算: 29.5~476mm)。GY-HM150と同様のフォーカスアシスト機能が付いており、本機能がオンの場合はビューファインダー/LCDモニターの画像がモノクロになり、ピントの合ったすべての被写体のエッジ部のみをカラーで表示するようになっている。
記録メディアにはSDHC/SDXCメモリカードが使える。2基のカードスロットにより、カード2枚にバックアップ用に同時記録やシームレスに長期連続記録が可能となっている。300fpsのハイスピード撮影にも対応(720×480のみ)。動画記録と同時に12メガピクセルの静止画、および2メガピクセルの静止画を撮ることができる。
SDHC/SDXCメモリカードへ1920x1080p(AVCHDプログレッシブ)28Mbpsもしくは1920x1080i/24/17/12/5Mbpsで記録できる。128GBのSDXCであれば最長10時間まで収録可能(1920x1080p)。
今回の新機種にはバッテリーが2基搭載できるようになっており、バッテリー交換はホットスワッパブルで行える。一個のバッテリー(BN-VF823U)で、フル充電で最大連続3時間強(実時間は1時間50分程度)記録できる。バッテリー1個を実装したカメラ本体重量は約3キロで、ショルダーカムとして軽量化設計されている。消費電力は3.6Wと、8.3WのGY-HM150に比べてエコ化を実現した。
タッチパネル式の3.0型LCD(16:9、23万画素)、そしてビューファインダーは 0.24型LCOS(16:9、26万画素)が装備されている。
ビデオ出力用にRCA とHDMI miniコネクタがそれぞれ1系統、オーディオ出力用に2系統のRCA、また、ワイアードリモコン用にφ3.5mmコネクタを装備している。
公式カタログ(英語版)はこちらより。
http://pro.jvc.com/pro/attributes/CAMERA/brochure/GY-HM70_Catalog_0228.pdf
(山下香欧)