株式会社朋栄は3月22日、東京・恵比寿の本社においてNAB2013出展内容の事前説明会を開催した。
昨年に引き続き”Continuous Innovation”を出展のメインテーマとしながら、”FOR-A for a 4K Future”をサブテーマに掲げ、ハイスピードカメラFT-ONEをはじめとする4K対応製品群を出展。そのほか、従来通りHD/SD対応のファイルベース製品、ベースバンド製品においても各種新製品を出展予定だ。
同社ブース(セントラルホール/ブースNo. C5116)の4K特設ステージでは、高速度カメラ、スイッチャ、ルータ、プロセッサ、マルチビューワ、CGなど、同社の4Kに対する取り組みをプレゼンテーション形式で紹介。FT-ONEによる4Kスーパースロー映像のデモンストレーションも実施するほか、4K映像からの切り出しシステムとの連携も展示する予定。
4K特設シアターでは、NAB初展示となるフル4K高速度カメラFT-ONEで撮影されたフル4K（4096×2160ピクセル）スーパースロー映像を上映する。
NAB 2013の出展概要とコンセプトについて話す、株式会社朋栄代表取締役社長 清原克明氏
展示されていた実機。左からマルチチャネルシグナルプロセッサ「FA-1010」、FA-1010コントロールソフトウェア（Windows PC向け）、FA-1010 WEBコントロール（モバイル向け）
HANABIからは初のXTシリーズ「HVS-XT100」2モデルを同時発表。可搬性を重視した一体型（写真左）と拡張性を重視した分離型（写真右）となっており、価格や発売時期はNAB会場にて発表される
（以下、同社プレスリリースより引用）
■4K関連製品
＜4K特設ステージ＞
「FOR-A for a 4K Future」をメッセージに、高速度カメラ、スイッチャ、ルータ、プロセッサ、マルチビューワ、CGなど、朋栄の4Kに対する取り組みをプレゼンテーション形式で紹介
プレゼン内では、FT-ONEによる4Kスーパースロー映像のデモンストレーションも実施また、スポーツ中継等で関心の高い、4K映像からの切り出しシステムとの連携も展示
＜高速度カメラ＞
●フル4K高速度カメラ：FT-ONE ＜新製品・NAB初展示＞
世界初フル4K高速度カメラ。朋栄が新開発したフル4K解像度/高感度グローバルシャッター方式CMOSカラーセンサ「FT1-CMOS」を搭載。フル4K (4096 x 2160 ピクセル) 解像度にて秒間最大900 コマまでのスーパースロー撮影を実現
★TV Technology Europe誌「STAR Award」・TVB Europe誌「Best of IBC 2012」受賞
＜4K特設シアター＞
FT-ONEで撮影した4Kスーパースロー映像を上映。見学をご希望の方はブース内シアター受付にて事前予約をお願いします
■ライブプロダクション関連製品
●1M/E～2M/Eビデオスイッチャ：HVS-390HS “HANABI”
フレームシンクロナイザを全入力に搭載、HD へのリサイズ機能、オーディオレベルメータ付きマルチビューワ、動画メモリなど多数の機能を実装するビデオスイッチャ。各種パラメータをタブレットPCなどから制御することも可能
●2M/E～3M/Eビデオスイッチャ：HVS-4000HSA “HANABI” ＜新機能追加＞
新たに対応した3Gフォーマットスイッチャとして展示。DVE、マルチビューワ、外部機器コントロール、マクロ、動画ファイルサポートなど、様々な機能を包括するハイエンドビデオスイッチャ
●オールインワンライブプロダクションシステム：SmartDirect
誰でも簡単に運用ができるターンキーシステム。テロップ機能、カメラスイッチング機能など、制作に必要な機能を搭載。任意の項目を即座に表示するダイレクトボタン機能やインターネット配信用ストリーム機能を搭載
■ ファイルベース関連製品
＜インジェスト・編集・送出ソリューション＞
●MXFクリップサーバ：MBP-120SX/125SX ＜新製品・NAB初展示＞
ファイルベース時代に欠かせない存在となったMBP-100 シリーズが進化。SSD 容量アップ、新機能搭載など、さらに便利になったクリップサーバを展示
●ノンリニア連携(制作/報道編集) ＜新機能・NAB初展示＞
MBP-120SXでインジェストしながらノンリニア編集端末からの追い掛け編集を実現
●MBP-100MP
多彩なファイル形式の再生が可能なマルチフォーマットプレーヤ
＜アーカイブソリューション＞
●LTO-5ビデオアーカイブレコーダ：LTR-100HS/120HS
発売以来好評を頂いているLTO-5ビデオアーカイブレコーダ
●LTOサーバ：LTS-50 ＜新機能追加＞
ビデオ I/O が不要なファイルベース運用に向け、小型化、ローコスト化を図った最新のストレージサーバ。 LTR で好評の機能を継承し、プロキシ映像自動生成やパーシャルリトリーブなど、アーカイブに必要な各種機能を搭載
●LTOライブラリシステム ＜連携展示＞
小型LTOライブラリカートを用いた自動化システムを提案。LTS-50と接続し実演デモ。ライブラリカート制御を含めたファイル検索、プロキシによる映像確認が可能
■マルチビューワ / ルーティングスイッチャ
●HD/SD/アナログ混在 高精細マルチビューワ：MV-1620HS ＜新製品・NAB初展示＞
最大16 入力2 画面出力が可能なマルチビューワ。フリーレイアウト機能をはじめ、表示チャネルやパターンの自動切り替え機能、PC による映像記録機能など多数の機能を搭載
●3G/HD/SD/アナログ/PC混在 高精細マルチビューワ：MV-3200
最大32入力4画面出力が可能なマルチビューワ。自由自在なモニタリング環境を演出
●HD/SDマルチビューワ：MV-42HS
機能を厳選した低価格4 入力マルチビューワ
●マルチファンクションルータ：MFRシリーズ
システムの中核製品として柔軟に活用が可能なルーティングスイッチャ。最大128 x 128の大型モデルから小型32 x 32、32 x 16、16 x 16モデルまで各種サイズを用意
■ブロードキャストグラフィックス関連製品
＜バーチャル関連ソリューション＞
●マーカレスセンサシステム ＜参考展示＞
画像処理により、カメラセンサなしでもRCG運用を実現するための画期的なシステム
■プロセッサ関連製品
●マルチパーパスシグナルプロセッサ：FA-9520 ＜新製品・NAB初展示＞
多機能プロセッサとして全世界で高い評価を頂いているFA-9500をベースにデュアルチャネル化を実現。ラウドネスコントロールオプションも用意
●マルチパーパスシグナルプロセッサ：FA-9500
定番の多機能プロセッサ。多彩なオプションを組み合わせることで、回線、中継、報道、制作、編集、送出など、映像制作現場のすべてに対し最適な機能を1台で提供
●HD/SDフレームレートコンバータ：FRC-8000
スポーツ中継をはじめ、国際放送におけるフレームレート変換のデファクトスタンダードモデル
●HD/SDフレームレートコンバータ：FRC-30
低価格でありながら動き補正変換も備えたフレームレートコンバータ
●HD/SDビデオスタビライザ：IVS-710HS ＜新製品・NAB初展示＞
IVS-700HS 後継モデル。カメラで発生した映像の揺れを電気的に補正。 カメラのパン、チルトの動きは維持したままブレのみを補正。収録済みVTR のブレ補正も可能
●HD/SD高機能カラーコレクタ：DCC-7000 ＜新製品＞
R/G/B の3 軸での色補正を大きく超える12 色を軸としたパラメータを調整することにより、緻密な色補正が可能。専用ハードウェアによるリアルタイム処理が可能。黒レベルや色相も調整可能なほか、フレームシンクロナイザ機能も内蔵
■朋栄YEMエレテックス製品
●チェンジオーバースイッチャ：UFM-80TSCS ＜新製品・世界初公開＞
モジュールタイプのチェンジオーバースイッチャ。同一のエンコーダから出力された2系統の冗長回線上のTS信号をシームレスに切替えて出力
●HD-SDIシームレススイッチャ：UFM-80SDICS ＜新製品・世界初公開＞
伝送経路で発生しうるSDIのCRCエラー等の監視を行いながら、自動＆シームレス切り替えが可能なモジュールタイプのシームレススイッチャ
■超高感度カメラ
●超高感度カメラ：FZ-B1(FLOVEL社) ＜新製品・NAB初公開＞
EM-CCDに代わる新開発のCMOSを用いた次世代超高感度カメラ。EM-CCDと同等以上の高感度撮影を実現。明るさに合わせて自動感度調節が可能なほか、従来の高感度カメラにおける昼間の撮影ができない問題を解決。さらに、CCDの弱点であったスミアも克服
このほかにも多数の製品を出展いたします
