Raycomスポーツという番組シンジケーションや全米で40局以上を運営しているRaycom Mediaが、JVC社製GY-HM650を系列ネットワーク全域のENG運用に採用する。JVCにとって、BBCに続くボリューム受注になる。Rayciomは130台以上を発注しており、今月から系列の36地域、52ステーションへ順次配布しているという。100台は、古い機種のENGカメラと置き換えになり、残数は今後、ローカルニュース報道を拡張する予定の局のスタンバイ分となる。Raycomは5年前のHDへの移行時期に、スタジオ収録用としてJVC ProHDカメラを採用したことがあった。

GY-HM650の最大の特徴でもあるカメラ本体にIP接続を持つ点が、今回Raycomが採用する決め手となったという。「検証として実際に数か所の現場で使用させてみたが、カメラマン達は、ギア全体の軽さ、全体の使用感、収録画質とも非常に満足していた」と、Raycom社のデイブ・フォルソムCEOは説明する。

先週、JVCは当カメラの最新ファームウェア2.0を発表した。最新バージョンを搭載した実機はNAB2013で初公開される(ブース番号:C4314)。

(山下香欧)